手術

手術について

去勢・避妊手術に代表される一般外科のほか、軟部外科、腫瘍外科、神経外科、整形外科、眼科手術などに対応しております。各手術に適した数多くの手術機器や、電気メス、超音波メス、血管シーリングシステム、超音波乳化吸引器なども完備し、正確で動物にとって負担の少ない手術を実践しています。また、痛みの少ない手術を心がけ、ペインコントロールは積極的に実践しています。

専門医療(外科手術)

一般外科症例以外の専門的なスキルや設備が必要な手術に関してはアイ動物医療センターつくば及び高萩のグループ内のセンター病院にて対応いたします。当院グループ内の患者様は勿論のこと、他院のかかりつけの動物病院様からのご紹介も承ります。

概念図

紹介状はこちら

  • DOCX形式でダウンロードする
  • PDF形式でダウンロードする

主な受け入れ実績

脳神経疾患:椎間板ヘルニア 頚椎椎間板ヘルニア 脊髄腫瘍 椎体固定術 脳腫瘍 水頭症 環軸椎亜脱臼等


整形外科疾患:骨折(内固定・創外固定・ロッキングプレート) 膝蓋骨脱臼整復術、大腿骨頭切除術、股関節脱臼整復術、前十字靭帯断裂整復術(関節外法、TPLO,TTA) 等


腫瘍疾患:体表腫瘤切除 肺葉切除 乳腺腫瘍 上顎骨切除術 下顎骨全切除術、脾臓腫瘍摘出術 消化管腫瘍切除術 断脚術 甲状腺癌摘出術 肛門周囲腺腫 等


軟部外科疾患:軟口蓋切除 消化管切開術 胃捻転胃固定術 胆嚢切除 結腸亜全摘出 腎切開 腎摘出 膀胱切開、尿路変更術 子宮蓄膿症 帝王切開 会陰ヘルニア 門脈シャント結紮術 全耳道切除術 等


循環器疾患:ペースメーカー設置、カテーテル治療(肺動脈弁バルーン拡大術、動脈管コイル塞栓術)、開胸術(動脈管結紮術、心膜切除術、心臓腫瘍の生検、減容積、切除など)等


眼科疾患:眼表面疾患(角膜、流涙、結膜、眼瞼)眼内疾患(白内障検査、緑内障、網膜、硝子体)等、外科症例(眼瞼腫瘤、眼瞼縫合、結膜フラップ術、眼球内シリコン義眼挿入術、瞬膜腺整復術)

手術機器について

電気メス
組織の切開、止血が迅速に可能です。従来の機器に比べ、周囲組織へのダメージが少なく、かつ、スムーズに切開・止血が可能です。


超音波メス
組織の止血と切開が同時に可能です。腫瘍切除の際に活躍します。


血管シーリングシステム
従来は、縫合糸を用いて血管の結紮を行っていましたが、近年、問題となっている縫合糸反応性肉芽腫(体内で用いた縫合糸に対して拒絶反応がおこり、炎症やしこりができる)の影響を考慮し、血管結紮には、可能な限り、血管シーリングシステムを活用し、体内で使用する縫合糸を減らしています。
また、縫合糸による処理と比べ、短時間で行えることから、手術時間の短縮にも貢献します。


超音波乳化吸引器
超音波により、骨の切削や、軟部組織の剥離等が可能になります。骨の切削はドリルで行うことが多いですが、先端が高速で回転するため、思いのほか、削れすぎたり、周囲まで巻き込んでしまう危険性があります。超音波乳化吸引器は、極微細な振動を利用して切削するので、先端が回転するようなことがありません。回転せずに繊細な部位の骨や周囲に大きな血管や神経がある部位(首の骨など)でドリルを使う危険性を回避でき、より安全な手術が可能となります。


整形外科
各部位のさまざまなタイプの骨折に対応できるように、種々のパワーツール、アタッチメント、およびインプラントシステムを完備しております。

整形外科治療について

本院では、基本的な整形外科症例から難治性の外科症例まで、幅広く対応しています。
ペットが日々生活する中で欠かせないのが運動機能であり、その障害は生活の質を落としかねません。ヒトと違って言葉で伝えることができませんので、ペットが示す症状と身体検査より運動障害の原因を特定する必要があります。
また、骨折の治療に関してはいくつかの選択肢がありますので、状況に合わせた治療選択も可能となっています。

→もっとくわしく(PDF版/1.44MB)